(田島、動くなって…!)
(だいじょーぶ…!)

他人の真っ最中なんて見たことねぇ。
水谷にはまだバレても言い訳が出来そうだけど、栄口にバレたら何をされるのか分からない。
栄口のことだ、きっと真っ赤になって怒ってシカトしてくるんだろう。それだけは避けたい。あいつに頼ってることはいっぱいあるんだ。なんとしてもバレずに逃げ出したい。

「さかえぐち、こっち…」
「…ん、…ぅん」

俺の心境を知ってか知らずか、田島は興味津々で覗いてる。俺の胸に抱きつきながら、視線はずっと扉の向こう。楽しそうにガン見してるってワケだ。

そして、どんどんエスカレートする卑猥な行為。こんなん見せ付けられてじっとしてろってのは、どんな罰ゲームだ?

「チカラ抜いてね…」
「…っ、ぃっ…」

少しキツそうに顔を歪ませる栄口と、宥めるようにしてキスを繰り返す水谷。
こいつら、もしかして最後までヤるつもりじゃねーだろうな!?

いや、ヤるに決まってる!
だってソコ弄るってことはそうだろう!?


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