「具合が悪いって言ってきたのは、君じゃないか…私が見てあげますからね…」
「ちょ、っ、…っ」
…こ、こんな水谷は初めてかもしれない。ヤラしいことしてても、いつもどこか甘えっこな感じがあったのに。
同じ水谷なのに、ここまで違うんだ…って ドキドキするのに忙しい。
「触診しないといけませんね…どこが悪いのか教えて…?」
ニヤリと笑う水谷に、またドキドキが加速する。これって、どこ触って欲しいか教えろってことだよね…?
そ、そんなの言えるわけないじゃないか! …じゃなくて、別に触ってほしくないもん!
「強情だなぁ…じゃあ、手当たり次第確認しないといけませんね…」
「ちょっ、! ま、待ってよ…っ」
あくまで服は脱がさないらしい。
手だけが服の中に入ってきて、それこそ手当たり次第にあちこち触られる。それに、いちいちピクンと反応する自分の体が恨めしい。
こんなんじゃ、水谷の思うツボだって分かってるのに…!
「まずは、お薬をあげましょうか…」
お薬と称した、小さいチョコを口に入れられる。入れられたすぐ後に、水谷の舌まで入ってきて、チョコはすぐに溶けてなくなっちゃった。
「…どう? 効いてきた…?」
「あ、っつぃ…」
何だろ、どんどん体が熱くなってきちゃった。このチョコに、もしかして何か入ってたのかな…?
そう思ったのが、最後。
あとは、自分でもよく分かんないぐらいに水谷が欲しくなっちゃって…水谷先生に、いろいろと診断されちゃいました…。
***
[*prev] [next#]
5/8
【目次・SR・TOP】