「具合が悪いって言ってきたのは、君じゃないか…私が見てあげますからね…」

「ちょ、っ、…っ」

…こ、こんな水谷は初めてかもしれない。ヤラしいことしてても、いつもどこか甘えっこな感じがあったのに。
同じ水谷なのに、ここまで違うんだ…って ドキドキするのに忙しい。

「触診しないといけませんね…どこが悪いのか教えて…?」

ニヤリと笑う水谷に、またドキドキが加速する。これって、どこ触って欲しいか教えろってことだよね…?
そ、そんなの言えるわけないじゃないか! …じゃなくて、別に触ってほしくないもん!

「強情だなぁ…じゃあ、手当たり次第確認しないといけませんね…」

「ちょっ、! ま、待ってよ…っ」

あくまで服は脱がさないらしい。
手だけが服の中に入ってきて、それこそ手当たり次第にあちこち触られる。それに、いちいちピクンと反応する自分の体が恨めしい。
こんなんじゃ、水谷の思うツボだって分かってるのに…!

「まずは、お薬をあげましょうか…」

お薬と称した、小さいチョコを口に入れられる。入れられたすぐ後に、水谷の舌まで入ってきて、チョコはすぐに溶けてなくなっちゃった。

「…どう? 効いてきた…?」
「あ、っつぃ…」

何だろ、どんどん体が熱くなってきちゃった。このチョコに、もしかして何か入ってたのかな…?

そう思ったのが、最後。

あとは、自分でもよく分かんないぐらいに水谷が欲しくなっちゃって…水谷先生に、いろいろと診断されちゃいました…。


***


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