***

覚悟を決めたらしい泉が、ゆっくりと隣に座った。ギシッとベッドが軋んだと同時ぐらいに、覆いかぶさる様にして抱きしめる。

ここでがっつかないようにしないとな。まだ理性が必要だ、うん。
固まってる泉の緊張を解すようにして、あちこちにキスしてみた。それに少しずつ泉がとろんとしてきた時に、もっかい最終確認。

「本当にするよ…?」
「…、ん」

「いい?」
「……いい」

耳の後ろへとキスを落としつつ、何度か聞いてみたけど…答えは全部イエスだった。

「途中で『やっぱやめる』ってナシだぞ…?」
「……分かってるっつの、…」

服をさりげなく脱がしつつ、ベロチューの合間に念を押して…泉が少しムクれながら頷く。

目が少し潤んできたのを見てなのか、その返事の後なのか覚えてないけど。

俺が冷静さを保てていたのは、ここまでだった。


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