***

静かな部屋。
聞こえてくるのは、泉が浴びてるだろうシャワーの音。バクバクとする心臓の音と一緒に、鼓膜を刺激してくる。

ついに来た、この日が。
俺もずっと望んでたわけだけど…マジで緊張するな。

今更ながらに、薬局で買ってきたアレなモノたちをチェックする。阿部に教えてもらったローションも完備だし…準備は万端なはずだ!

ていうか、今更だけど夢みてぇ。
泉とデきるなんて、ヘタしたら一生ないと思ってたのに。

ニヤニヤしそうになる顔を引き締めつつ、泉が出てくるのを正座して待つ。その次に、俺も入りたいし。

あー、ちゃんと出来るかな?
ヘタなことして「もう二度としねぇ!」ってことにならないかな?

「…あーもう!」

ボフッと布団に顔を埋めつつ、逸る気持ちを抑えられない。嬉しいんだけど、怖いっていうか…そして何より、自分が暴走しないかどうかが気にかかる。

絶対可愛いもんな…!
しつこくしちゃったりして…ド変態なことしないように、爽やかなモノにしよう、うん!

それがいい!




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