そして、次の日。
部活終わりに向かったのは、三橋君の家!
今日は阿部君が三橋君家に泊まりに行くってのを聞いちゃったの!
ていうか、自分から自慢げに吹聴してるのを小耳に挟んだだけなんだけどね!(阿部…!)
勉強を教えるっていう名目らしいんだけど、そんなのウソに決まってるんですよぅ!
今までのデータからして、その名目で泊まりに行って実際に教えたのなんてたったの12%なんですから!(なんという低確率)
闇夜に紛れて動き回り、いざ活動へ!
今日も映像担当の私は、窓からコッソリと撮影!
すでに二人は真っ最中だったようで、阿部君の思うがままのようです!(阿部…!)
三橋君の半開きの口から洩れる声は、普段の姿からはまったく想像できないほどにいやらしいです…!
目から溢れでる涙も、そのいやらしさを引き立たせているようで…阿部君がケモノになってしまうのも分かっちゃうなぁ…。(…)
必死に阿部君にしがみつくようにしてる三橋君は、その行為とは裏腹にどこか可愛い面もあって、加護欲が刺激されてしまうんですよねぇ…。
阿部君も、ここではキモベは出さずにイケメン阿部君へと変身しています!
…あっ、行為が終わったようです!
三橋君はくったりと脱力していて意識を飛ばしてしまったみたい。
阿部君は…、あっ! 今 気だるげに髪をかき上げました!
額に光る汗が行為の熱さを物語っています!(…)
『ちよちゃ…つけ…』
「え? もしもーし?」
監督からの無線の電波が、何かで妨害されてるかのようにうまく聞こえないなぁ。
無線機を振って電波を探してると、突然ガラッと窓が開いて…!?
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