* * *


「ばーかばーか」
「ご、ごめんなさい……」

ほぼ同時に果てたソコを、水谷に後始末してもらった後。
俺はベッドに座り、床に正座してる水谷を見下ろして怒ってる真っ最中。

当たり前だ、こんな恥ずかしいことして…。怒らない方がおかしいっての!

「は、反省してます…」
「もう二度としないって誓え」

「えええー!?」
「何だよ、文句あるの!?」

そう睨んでやれば、「ううう……」といじける声。
フン、いい気味だ。
水谷を喜ばせようとして作った生クリームが、まさかこんなことに使われるなんて…!

「だあってさ、栄口が可愛いから悪いんだもん!」
「何言ってんだよ、水谷のが可愛いもん!」

「違うよー! 栄口のが可愛いんだってば!」
「何でそうなるんだよー!」


「アンタら、何言い争ってんの……?」


ぎゃーぎゃー口喧嘩してたら、いつの間にか帰ってた姉ちゃんがドアを開けて呆れてた。
ヤバイ!
全然気づかなかった…!

「あ、あ…姉ちゃん、おかえり…」
「ただいま。水谷君、いらっしゃい」

「あ、お、お邪魔してます…」
「ゆーと、痴話喧嘩も大概にしなさいよ。それじゃ、ごゆっくり♪」

パタンとドアと閉められ、
俺の恥ずかしさは頂点に達し。


目の前の水谷を
ボコボコにするので、

発散するのであった。






**END**


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