「測るわよ」
「はい」


隠密活動なんて手馴れたもの。
監督に言われて腕時計を見つつ、田島君が入ってからの時間を計ります。

え? 何をしてるのかって?
田島君と花井君のイチャイチャする時間を計算してるだけですよぅ!

…え? もっと根本的に?
何で盗撮するようなマネ、って?
そんなの決まってるじゃないですか!
楽しいからに決まってますよぅ!(満面の笑み)←

「…そろそろ書き終わるわね」
「はい…。えっと、今日の花井君は…」

今までのデータをまとめたノートを見ながら、花井君の行動を予測します。

え? 行動って何、って?
もー、そこはちゃんと予習してきて下さいよぅ!(…)
行動っていうのは、今日はえ●ちするのかとか、するとしたら甘いのか意地悪なのか、とか いろいろあるじゃないですか!

監督が盗聴器に耳を傾け、私は暗闇の中ノートに目を向ける。
暗くて見えるのか、って?
それは訓練次第でどうとでもなるんですよぅ!(なんと!)

「…始まってるみたいね…」(!)
「…監督、今日は意地悪の日ですよ!」

「よし、行くわよ!」
「はいっ!」

ぴゅんぴゅんと忍者の如く闇夜を跳ね回り、部室を囲む私達。(…)
私は窓から、監督はドア付近から監視することに!

ムービーを撮る為にカメラを構え、そっと中を覗くと…?


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