「はい、これあげるv」
「え…、む!」
水谷の指先についた生クリームを、くいっと口に含まされる。ちょうどいい甘さのクリームが口内に広がって、溶けた。
「…何だかエロイよねぇ」
「それはみじゅたにのあちゃまのにゃかでしょ!」
指咥えながらだからあんまり上手く発音できなかったけど、伝わったみたい。
クスクスと笑ってるし。
「ね、俺にもちょうだい?」
「え…?」
今度は俺の指先にクリームつけて、「早く〜」とかおねだりしてくる。それにまたかああっと熱が上がってきた。
水谷の頭の中どうなってんの!?
「か、勝手に舐めればいいじゃん…!」
「えー? ヒドイなぁ、くれないんだ」
意地悪い笑みを浮かべながら、俺の胸んとこにぐいっと手を持っていかれる。あれっと思ったら、生クリームをソコに塗られてしまった。
こいつ、まさか……!
「じゃ、勝手に食べるもんねー」
「うわ! ちょ、ちょっ…と!」
胸につけられた生クリームを、ぺろっと舐められてしまう。素肌にも感じる水谷の舌の熱に、また少し体が震えた。
「や、変なことしな、でよ…!」
「えー、ここじゃダメなのー?」
「ダメに決まってん…」
「じゃ、こっちにする…?」
ジーパンのチャックに手をかけながら、伺う様に尋ねられた。
水谷ってば、いつまのまにこんなにエロくなっちゃったの!?
「ダメ! そこはもっとダメ!」
「えー、ダメダメばっかじゃんかー」
少し笑いながら、俺の制止も無視して下ろされてしまう。もしかしたら今日もこんな展開になるかも、とは思っていたけど、まさかこんな辱めを受けるなんて…!
「や、やだ…!」
「だいじょぶだよ、ね…? 痛いことじゃないから…」
そう言いながら、また生クリームつけてソコに塗られてしまう。
まさか、弟と一生懸命泡立てたソレがそんなトコに付けられるなんて、思ってもみなかった。
「あん、ン、…!」
「へへ、かーわいー……」
ソコを擦りながら、耳元で熱い吐息と共に囁かれる。いつもの水谷じゃない、ちょっと大人っぽい仕草に、心臓がドキンと跳ね上がる。
「ね、気持ちぃ…?」
「…あっ、ん…ん!」
もう訳わかんないくらい、体中が熱くて。粘着質な音が耳に届くたびに、意識がどんどん薄らいでいくようだ。
水谷の問いかけに、ちょこっとだけ頷くと、満足そうにまた笑った。
…でも、俺だけなんて、ヤだ。
「ね、みずたに、は…?」
「ん…?」
「シない、の…?」
「…うん、するよ」
今度は自分のチャックを下ろして、また俺のに重ねてくる。
そんで一緒に刺激されて、俺の頭は恥ずかしさと気持ちよさでくらくらしてきた。
顔中にキスされて、好きだって囁かれて、俺も一生懸命答えて。
目の前が真っ白になるぐらいの快感に、俺は抵抗することなく身を委ねた。
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