「あ、雨だー!」
「あ、ほ、ほんと だ!」

田島がてててと窓に近寄り、ふくれっつらをしている。
朝の天気予報で、降水確率は70%だって言ってたのを思い出した。

やっぱりなー、とみんなで喋ってると、花井が来て今日の練習がミーティングに変更だと伝えに来た。
5時間目が終わる頃にはまるで台風のようにますます雨風は強くなり、そのミーティングもそこそこに早く帰ることになったんだけど…。

「いーずみv 一緒に帰ろ〜v」
「え、お前今日バイトは…」

「今日はないんだよーんv」
「あ、そう…」

ミーティング終わり、浜田が迎えに来た。
それに適当に返事をしながら、あまり直視しないように目線をそらす。

次々と部員が帰る中、栄口や田島がニヤニヤしてこっち見てきやがる。
それにますます顔が赤くなると、沖が浜田の肩をぽんと叩いた。

「浜田さん!
「んあ? なに?」

「泉のこと、よろしくお願いしま…」
「テメェ沖っ!」

「うわー!v」
「沖、逃げろっ!v」

田島が沖に加勢して、あっという間に逃げやがった。

浜田は何も分かってない様子で
「え? なになに?」とかほざいてたけど、

華麗にスルーしながら家路についた。←



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