「そういう花井は、どうなんだよ?」
「俺のことはいいの」
「よくないって。阿部や泉だって、コレ!ってすぐ言えないだろ?」
「んん〜、そうかもな…」
泉が唸りながら答える。
阿部はすぐに「全部だ」って答えてるけど、←
俺もそう、かな…。
「全部はナシだよ。それ言ったら、俺だって全部だもん」
「言うね〜、栄口〜v」
泉がつんつんと肘で突っつく。
それに栄口が「まぁね〜」って笑ってやがる。
何だよ、こいつに聞いても結局ノロケになるのかよ。
「それにさ、ちょっと恥ずかしいんだけど…」
「何だ?」
「水谷が、俺とのこと、運命だって言ってんだよね…」
「運命〜!?」
「運命の赤い糸、ってか!?」
「そ、そう…」
泉がケラケラと笑って、阿部は白い目で見てる。
俺もどっちかっつーと、阿部側だな。
「でも、俺も実は、そうなんじゃないかって思ったりして…」
「マジかよ!?」
水谷はともかく、お前までそんなこと言うのかよ。
「初めて会った時、こう…ビビッときたっていうか…」
「電気でも流れたのか!?」
「うん…。ずっと前から、探してたような…」
「あーはいはい。もういい、聞きたくねぇ」
阿部が遮るようにして制止しながら、オセロに夢中の三橋のところへと外れてった。
まぁ、気持ちも分からないでもないけど。
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