「次は〜、あ! ふれあいコーナーだって!v」
「触ってこー!v」

栄口たちが早歩きで柵に囲まれたそこへ入って行き、三橋は相変わらず服の裾を掴んでる。
掴まなくたって、混んでないんだけどな…可愛いからいいけど。

「どうした、行かないのか?」
「あべ君と、一緒に、行く」

にへへと笑うこいつを、どうにかして檻に閉じ込めてしまえないだろうかと危ない発想が思いついた。
もちろん、誰にも見せずに俺が世話するっていう、素敵シチュエーションで。

「ハムスター触れそうか?」
「た、たぶん…」

「早く来いって〜!」
「可愛いよ? ふわっふわだし!v」

水谷が白いハムスター、栄口が茶色いのを持って手を振ってる。
急がなくたって、ハムスターは逃げないだろ。たぶん。

「ほら、三橋。持ってみて?」
「う、うん…」

栄口の持ってたハムスターを、そっと三橋の両手に乗せる。
落とさないようにそっと胸まで持ってくその仕草が、これまた可愛い。

ヤベーな。
三橋と動物のコラボが、ここまで俺の心をかき乱すとは思わなかった。

「わ、あったかい…v」
「三橋、ふわふわしてんの好きでしょ?」

「うん! えへへ…v」
「2匹同時に持ってみる〜? ほら!」

「わ!」
「アハハ、落とさないでねv」

何だこいつら。
クソレ達まで、どこまで俺を和ませる気だ。


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