あんまり
接点なかったけど。

これから
仲良くなれ…るか?


●●Quatre feuilles●●●


浜田の家に1人で遊びに来るのは、久しぶりかもしれない。
避けてたとかそういうんじゃなくて、しょっちゅう家に来るらしい泉君の事を考えれば、邪魔にならないようにと思ってただけなんだ。

それが、こないだ浜田が「何で最近遊びに来ないの? 嫌いになっちゃったの?」とか乙女な事言いやがったから…遊びに行かないっつー訳にいかなくなって。

浜田の問いには「キモイ」の一言だけ返し、遊びに行く約束もしないまま忘れてて。
思い出した今日、浜田の家の前にまで来たってわけだ。

手土産の一つでも、と用意したのは雑誌類。
読み終わった3冊が入った袋を抱え、呼び鈴を鳴らす。

雑誌の処分も浜田にしてもらえるな、と思いながら待ってると…ドアが開いた先の顔は、思ったよりも低い位置にあって。

「…あ?」
「…あ、ちぃース」

出てきたのは、グレーのダボダボのスウェットを着てる泉君で。
ぺこっと軽く会釈されて、俺もつられて会釈してしまった。

「…あ、えーと。浜田君いらっしゃいますか?」
「何で敬語なんスか…」

「さ、さぁ…?」
「…アイツなら、いないっスよ。ちょっと買い出しに出てて」

「あ、そう。じゃあ…えーと…」
「…入れば? すぐに帰ってくるし」

雑誌だけ置いて帰ろうかと思ったけど、泉君がドアをグイッと開けて促してくる。
何となく帰るタイミングを逃してしまい、てこてこと廊下を歩いて行く泉君について行くことにした。


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