ついさっき買ったばかりの焼きそばの材料を広げつつ、フライパンも出す。
玉ねぎを千切りにしてると、ふと着信音が聞こえた。

「おれー?」
「いや、俺」

泉とは同じ着信音にしてるから、鳴るとどっちの携帯なのか分からないんだ。
だからって、変更するつもりもないんだけどさ! 勝手に変更したら泉が怒るかもしれないしv

そのままテキパキと材料を切ってると、「あっ」と声が聞こえた。反射的に見れば、泉がまたポカーンとしてる。

「どーしたんー?」
「…アイツからメール着た」

「え? 何て?」
「さっきはゴメン、だって…」

とことこと泉が近くにやってきて、メール画面を見せてくる。
久々に会ってテンション上がってた、調子こいた、バカにしてるつもりはなかった、ゴメン…そんな感じの謝罪の内容だった。

「イイ奴じゃんv」
「…ん、俺もちょっと言いすぎたかな…」

「許してやるんだろ?」
「…まぁな」

ベッドへは戻らず、俺の隣で返信作業に入ってる。俺もフライパンに油をひいて、ジャッと玉ねぎを炒めていく。
玉ねぎの焼ける匂いってイイよなーなんて思ってると、泉も「うぁー、腹減る〜」って笑ってた。
機嫌も良くなってきたみたいだな〜v


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