「思い出しただけで腹立つ…!」
「まぁまぁ…」

また暴れ出す前に、頭を優しく撫でて宥める。すると次第に大人しくなり、俺が撫でやすいようになのか、額を鎖骨に預けてきた。

「ありがと、泉v」
「…は? お前な、バカにされてんだぞ?」

「いいよ、別に。泉だけが分かってくれたらv」
「………アホか」

俺のセリフに、たっぷり5秒はポカーンとしてた。そして、意味が分かったのかボッと赤くなって小さく悪態をつく。
ギュッて握ってるとこの服の皺がますます寄って、その丸まった手も可愛くて上から手を重ねた。

「それとも、バカな俺は嫌?」
「……もう慣れた」

「そう? 良かったv」
「…っとに、バカすぎ! 怒ったら腹減った。さっさとメシ作れ!」

照れ隠しなのか、赤い顔しながらプイッと横を向いた。無防備なこめかみにキスしながら、「了解v」と返事して台所へ向かう。

まな板と包丁を出しながら、ふと後ろを振り返ると…赤面が直らないのか、枕で顔を隠しながら寝転んでる。
耳まで赤くなってんの、気が付いてないのかな?
そんなとこも可愛いんだけどさ!!


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