「まぁ、あの時の仕返しだと思えば…」
微笑みながら ぽちぽちとメール作成する巣山を見て、俺も水谷に返信しようと携帯をいじる。
さっき水谷から届いたメールは『授業が退屈で眠い〜!』っていう内容だったから、ちゃんと起きなさいって返事しないと。
「…送ったぞ」
「なんて?」
「『授業中にゴメン。好きだ』って」
「あはは! 絶対ビックリするよv」
「俺もそう思う」
「それじゃ、俺も〜…」
返信ボタンを押して本文を入力してると、しばらくして遠くからガタァンッ!て音が聞こえた。
何かが床に落ちた音っぽいけど…?
「まさか…」
もしかして、沖が椅子から転げ落ちた音?
その様子がすぐに思い浮かんで、巣山と一緒に笑い合う。
俺も水谷に好きだよって送ったら、
椅子から転げ落ちちゃうかな?
あのハートの絵文字がいっぱいのメールが来るのかもしれない。
すぐに見てくれるかな?
…メール、送信っ!v
**END**
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