「よし、オッケー。濡れてっけど、こんくらいなら大丈夫だろ」
「あぁ、サンキュー」

お礼を言いつつ、浜田のハンカチで濡れたところをトントンする。
やっぱりワースト効果なんだろうな、コレは。いつもだったらこんなヘマしないのに。
まぁ、朝のに比べたら、ずっとマシな不幸だけどな。

「ねー、泉?」
「んー?」

トントンしてた目線を上げると、やけにニヤニヤしてる浜田のアホ面が。(…)
何だこの顔。
道歩いてたら職質かけられるぞ。(!)

「俺、スゴイことひらめいた!」
「は? なに?」

「とりあえず、こちらへ…」
「は? ちょっ、オイ!」

ぐいぐいと連れられたのは、個室の一番奥。
無理やり連れ込まれて鍵までかけられ、何が何だか分からない内に抱きしめられてしまう。

「んん〜v」
「な、何すんだっ! 離せアホ!」

甘えるように擦り寄られて、頭を撫でられる。抵抗しようにも、片手にはコーヒー牛乳、片手にはハンカチで両手が塞がってるし…!(置けよ)


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