***


やたらと泉がくっついてくる…気がする。
いや、勘違いじゃないはずだ。

移動教室も休み時間もトイレだって、ずっと一緒にいる。
泉にさりげなく理由聞いても、ただ「ダメなのかよ…」ってムクれるだけ。

いや、ダメなわけあるかい!
俺のTシャツの端っこを持って、ちょっとだって離れないようにしてる様が、鼻血出そうなほど可愛い。(…)

たまに、何かに怯えるようにキョロキョロしてるんだけど…それがまたね、守ってやりたいというか何というかね!!(お、落ち着けよ!)

「あ、浜田っち〜!」

ニヘラと笑顔を浮かべて近づいてきたのは、水谷。隣には、にこにこしてる栄口も一緒だ。

「おー、どうしたー?」
「栄口に聞いたよ〜! 今日最高にイイ日なんだって〜?」

「へ?」
「あれ、占い見てないの〜?」

占い?
あぁ、もしかして今流行ってるアレのことかな。そういや、今日は見てないなー。

「え、もしかして俺が1位とか?」
「そうそう! 俺にも運気分けてもらおうかと思ってさ〜」

マジか。
なるほど、だから今日は泉がこんなにくっついてきてくれるワケだな!
1位サマサマだぜ!(…)

「ちょっと分けてよ〜浜田っち〜」
「ハハハ、しょうがねーなー」

ニギニギと水谷と握手してると、泉は泉で栄口とこしょこしょ喋ってる。
チラチラと俺のこと見て笑ってる顔が、ちょっと小悪魔みたいで可愛いんですけど…。

何でこんなに可愛いんだ!(…)



*** 


[*prev] [next#]

5/10


目次SRTOP




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -