「でもさ、聞いてよ。今日の1位はね、俺らの1個上の人なんだ。しかも誕生日は12月19日!」

にこにこしながら言うその誕生日って、もしかして…?

「浜田さんだよー! これってスゴイよね! 俺一番に泉に教えたくってさー!」

やけにはしゃいでるけど、俺がワーストだっての忘れてんじゃねーか、栄口。
可愛いから許すけど。

「でね、今日は浜田さんが最高の日だから、泉がくっついてれば相殺されるんじゃないかなーって思って。どう? いいアイディアでしょ?」

「相殺か…」

確かに、今日の浜田はどこか幸せオーラが漂ってる気がする。女子二人が寄ってきたのも、もしかしたらこのせいなのかもしれない。

「で、泉のラッキーカラーがさ」
「うん?」

「ほら、浜田さんが着てるTシャツ! 薄い水色なんだよ! もうコレ運命だよね!」
「ま、マジでか…」

これだけドンピシャなことってあんのか?
いや、よく当たるって評判だし、もしかしたら…。

占いなんて普段は信じてねーけど、今日の不運ぷりは、もうコレでしか説明できない気がする。
今の俺なら、幸運を呼ぶ壷とかパワーストーンとか、胡散臭いものにでもすぐに引っかかってしまいそうだ。
 


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