「織田、お前はそれでいいのか」
「え、何が?」

「何がじゃねーよ。お前見てるだけ?」
「おー。見るの好きやし」

無駄に爽やかに微笑まれ、ガクッと肩の力が抜けた。
ゲームなんてやってナンボだろ…ただ叶とくっつきたいだけなんじゃねーのか?

「畠、お待たせー」
「畠のオマター」
「死ね柊」

柊じゃなく吉からノートを受け取り、写す作業に入る為机に向かう。これで、目の前のアホっぷりを見なくても済むわけだ。
柊と吉の二人がいなくなり、俺一人でしばらくカリカリとシャーペンを走らせてると…。

「…やべ、勝てねー」
「薬草だけじゃ無理やろー」

「回復(魔法)いつ覚えんのかな」
「そろそろ覚えてもええと思うけど」

「んじゃレベル上げすっかー」
「あ、それ俺にやらせてーv」

「ん、いいぞーv」
「よっしゃーv」


…あ、あめぇ。
まるで水飴に砂糖ぶっかけて蜂蜜で割ったような甘さだ。(!)

今の俺が言える真実は、
完全に俺が部外者だということだ。

ここに俺の存在意義はない。(…)

 


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