* * *



「おだー、ココどうすんだっけ?」
「んー? あぁ、ココなー…」

二人は机に向かい、俺は床に座って携帯アプリでゲーム中。
時折、叶が織田へ、またその逆もありで教え合ってるみたいだ。

今の二人からは『実はカップルなんです』って雰囲気は微塵もない。
いつもこうだといいのに…と思ってると、ノックも無しに吉と柊が入ってきた。

「終わったかー?」
「自分でやれっつーの!」

叶が笑って文句言いつつ、さっきまで書いてたノートを柊に渡してきた。それに倣って、織田も吉へノートを手渡している。
あれ、俺には?

「自分ら試験どうすんねんー」
「何とかするー」

クスクス笑いながら織田と叶が机から離れ、入れ替わりで柊と吉が座った。
俺が最初に待ってたのに、4人に完全スルーされる始末。まぁこんなのも慣れているのでOKだ。(…)
そんな事より、俺が気になってるのは…。

「おだー、ゲームするー」
「おー」

叶がゲームするのに、何で織田に報告しなきゃなんねーんだって思うだろ? 俺は思う。
何のルールがあるのか知らんが、叶がゲーム機持って、いそいそと織田の膝の間に座った。

「お前ら何してんの…?」
「見て分かんねーのかよ」

「そういう意味じゃねぇよ。何でそこ座んだよ」
「別にいいだろ」

ペッて言い捨てられた後、すでに俺に無関心になっていてゲームを起動し始めている。
織田はというと、叶の腹んとこに両手を回しつつ、叶がやってるゲームを覗き込んでいた。


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