【Patient No.11:織田】
* * *
西広「もしもし?」
織田『もしもーし、泣く子も黙る、イケメン織田ですけどー』
西広「はいはい、イケメンが俺に何の用?」
織田『花井から聞いたでー、悩み聞いてくれるらしーやん!^^*』
西広「あぁ、うん。織田も何かあるの?^^*」
織田『あんなー、叶の事なんやけどー』
西広「(やっぱり…) 叶がどうかした?」
織田『叶なー、俺の事をスキスキダイスキなのは分かってんねんけどなー』
西広「(電話切ろうかな…) …それで?」
織田『でもな! 寝る前とかにアルバム見てんねん。三橋の子供ん時の写真見て、めっちゃニヤニヤしてんねん!』
西広「へ、へぇー…(そういえば、さっきも織田じゃなくて三橋の事…)」
織田『三橋が好きなのは分かるけどな、気持ちが強すぎる気がすんねん!』
西広「そりゃー、幼馴染だし。三橋と過ごした時間のが長いんだから、しょうがないんじゃないの?」
織田『な! しょーがないって、それ解決ちゃうやん! 諦めやん!』
西広「大体、好きのベクトルが違うんだから。三橋は親友、織田は彼氏でしょ?」
織田『そうです、俺が彼氏なんです』
西広「(どこかで聞いたフレーズだな…) と、とにかく! 叶がスキスキダイスキなのは織田なんだから、それでいいじゃん。叶が三橋を見る目は、どっちかって言ったらお母さんみたいな感じだしねー^^*」
織田『そーかー? まー、俺のイケメンぷりに適う奴なんて、この世におらんしなー』
西広「そ、そうだね…(堪えるんだ…!)」
織田『…あ、叶が戻ってきた! ほんじゃ、またなー。話聞いてくれてありがと〜v』
西広「いーえ、どうしたしまして。叶によろしくー」
織田『おー!^^ノ』
西広「…(ピッ:切)」
沖 「今度は織田だったんだねー」
西広「うん。何だろう、すごく疲れたな…」
沖 「えっ! だ、大丈夫?」
西広「あははは、大丈夫だよv ちょっと阿部とダブっただけv」←
沖 「あはははv そういえば、阿部がまだ相談に来てないね?」
西広「相談事がないんじゃない? …あ、そうだ。次は化学の小テストだね。もっかい復習しよっか?^^*」
沖 「うん…疲れてるのに、いいの?」
西広「勉強してた方がラクだからね、この場合」
沖 「そ、そう…(何があったんだろう…)」(…)
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