* * *
「…加具山さん、力抜いてて…」
「ん、…」
足早に帰った、自分の家。
わざわざ甘い雰囲気にするまでもないから、すぐに抱き寄せてコトを開始する。
キスする直前、至近距離で目が合った加具山さんの瞳の奥では、これからのコトを期待してる事が分かってたから。
「……、…ふぅ、ん…!」
何度も抱かれてる経験なのか、力を抜くのもずっと上手になった。
最初はどこか怯えてる表情を見せていたくせに、今ではすっかり虜になってるっぽい。
それが、俺の今までの愛情の賜物だと思うと、どこか誇らしく感じてくる。
「…大丈夫、スか?」
「……ん、へーき」
遠慮せずにどんどん進んでも、痛そうな素振りを見せない。
むしろ、向き合ってる俺の腹筋を撫でるようにして触ってくる。
目がとろんとしてるから、無意識なんだろうけど…この、可愛いともやらしいとも言える手つきに、興奮してしまう。
「…ん、全部…」
「……ぅん」
ガッツリと入ったコトを確認させるように、奥を小突くようにする。
それに、加具山さんが小さく声を洩らして…俺のが入ってるのを確かめるように、ぽやんとしながら自分の腹を撫で始めた。
…マジで、こいつエロすぎる。
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