「さかえぐちぃ〜… 可愛いぃ〜…」
「…それは水谷でしょ〜」

こめかみや頬に何度もキスしながら、うっとりしてる。可愛いって言われるのも慣れちゃったな、何か。
俺より、水谷の方が遥かに可愛いのに!

「ねぇねぇ、また一緒にサボろうねv」
「だーめ。サボり癖がついたら困るだろー」

「え〜? たま〜にだよ、たま〜にv」
「…たま〜に、だよ?」

この可愛い笑顔でお願いされたら、強く言い返せないのが、俺の甘い所だよなぁ…。
まさか、分かっててやってないよね?

「…ごめんね、水谷」
「なに?」

「俺のせいで、サボらしちゃって…」
「えー? 全然!」

サボりの提案は水谷だったけど、原因は俺が甘えん坊になっちゃったから…。
それを謝ると、水谷は言葉通りに全然気にしてないようで。

「栄口が俺に会いたい時、俺はもっと栄口に会いたくなってるからね!」
「ふふ、ありがとv」

「…か、かっわいぃぃい〜!!」
「ちょ、シィー!」

今が授業中って事、忘れてんじゃないのかな、もう。
慌てて口元を押さえつけ、誰かの気配がしないか神経を尖らせる。
…うん、誰も来なさそうだな。

「ごめん〜v だって栄口が可愛いから〜v」
「そんなの理由になりません!」

にへへと笑ってる顔は、どう見ても反省してない。
でも、この可愛い顔見ちゃえば…やっぱり、怒れないんだよなぁ。


…うん、何度見ても可愛いな。

よし、決めた!
次に えっちぃ事する時は、


俺が上になる!



**END**(ええー!?)


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