「ねぇねぇ、何する〜?v」
「何もしなくていいよ、くっついてるだけで」
そう言いながら、言葉通りに抱き着こうとすると…慣れた感じで腕が背中に回るのが視界の端っこで見えて、何だか照れくさい。
このドキドキに、いつか慣れる日が来るのかなぁ。
「じゃあさ、えっちぃ事でもし」
「ダメ」
「えー!?」
「ダメに決まってんだろ、ばか谷」
全部言い切らない内に拒否すれば、心底驚いてますって顔してる。
授業サボってする事じゃないし、ただくっつきたいだけだもん。
「ぶー…」
「ぶー、じゃない。ん〜…」
「えっへへへ…v」
「…単純だなぁ」
ごろごろとすり寄れば、さっきまでの不満顔はどこへやら…嬉しそうに笑ってる。くっついてるから顔は見えないけど、見なくたってどんな表情してるのか分かる。
締まりのない顔でほわほわと笑ってるんだ、きっと。
「ねぇねぇ、じゃあキスはいい?」
「ん〜…、ちょっとだよ?」
深いのはしないでほしいと念を押しとかないと、なし崩しでソッチ方面に持ってかれたら困るしね。
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