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裏表3枚のプリントを、何とか20分で終わらせる事が出来た。
予定より5分の遅刻だけど、水谷は待っててくれてるかな。
誰にも見つからないように コッソリと資料室のドアを開けると、カーテンに隠れてたのか水谷の顔がひょっこり出てきた。
水谷も無事に来れたみたい、良かった!
「待ってたよ〜v」
「ごめんね、ちょっと手間取って…」
「ううん! 俺はアレ終わるのに30分はかかってたし!」
「えへへ、巣山に少し手伝ってもらった」
こしょこしょと話しながら、さっきと同じようにくっついてみる。
悪い事してるって思ってるからなのか、いつもより余計にドキドキしてる気がするなぁ…。
「ねぇねぇ、ココ片づけたから座ろ?」
「…あ、ソファーあったんだ」
物で埋められてて気付かなかったけど、二人掛けの黒い革張りのソファーがあった。せっかくの皮なのに、破れてボロボロになってる。年季入ってますって感じ。
「そうじゃなくて、コッチ!」
「え? …うわっ!」
水谷が座った隣に座ろうとしたら、腰ごと持ってかれて膝の上に座らせられる。
にへへと笑った水谷の顔を見下ろすのが、何だか恥ずかしい。恥ずかしがってるのは俺だけみたいだけどね。
「このソファーね、座り心地悪いんだー」
「あ、そうなの?」
「うん、さっき座ってみたらさ、硬いんだもん。だから、栄口はコッチねv」
「なーんだ、そっか。くっつきたいのかと思ったよv」
「それもアリなの! 一石二鳥!」
「あはははv」
もう、水谷ってば 何でこんなに可愛いんだよ…!
俺の体格がもっと良かったら、絶対押し倒してるのに…!(…)
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