***


いろんなお店を知ってる水谷についていって、買い物を楽しんだ後。
水谷オススメのパスタ屋さんで、ちょっと遅めの昼食をとることにした。

パスタの他にスープやサラダ、デザートと飲み物までついて800円な上に、どれもおいしくて大満足!

「気に入ってもらえて良かった〜!」

食べ終わった後、にこにこしながらそんな風に言われると、こっちも自然と笑顔になる。
うっかりすると寄り添ってしまいそうになるのを堪えつつ、きっちり割り勘してお店を出ることにした。

「次はどこ行こっか?」
「水谷は行きたいトコないの?」

「んー、特にはないかなぁ。栄口は?」
「んー、俺もないかなぁ? 夕飯の買い物は、姉ちゃんに任せてあるし…」

時刻は14時を回ったとこだし、帰るにはまだ早いよね。ていうか、まだ帰りたくないってのが本音なんだけど…いい口実になる場所が思いつかない。

「じゃーさ、ゲーセンでちょっと遊んでかない?」
「あ、うん!」

水谷の提案にホッとしながら、ゲーセンに向かって歩き出した。
プリクラも撮ろうね〜、って笑ってるんだけど…もう随分撮ってないなぁ。最後に撮ったのって、姉ちゃんと弟と3人でだったかな?

「浜田っちがね、携帯の裏に泉とのプリクラ貼ってたんだ〜。それ、俺たちもやろ?」

「別にいいけど…泉がプリクラ?」

浜田さんに無理やり撮らされたのかな?
むっすーってしながら撮ってるのが簡単に想像できて、失礼だけど笑っちゃうよね。

「撮ったら浜田っちに見せるんだ〜v」
「見せなくていいっつの」

にへへとニヤける水谷の肩に、軽くぱしっとツッコミを入れる。
見せるなって言っても見せるのは分かってるから、過剰にイチャつくのだけはやめようと心に決めた。




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