いや、本当に。
人生、
何が起こるか分からねーな。
●●これからの君へ●●●
阿部から沖を引き離したのはいいものの。
今の状況は、非常にまずい。というのも、沖が俺にぴったりくっついて離れないからだ。
一体どうしたんだ?って思っていたら、少し遅れて西広からメールがきた。
どうやら、篠岡の変な薬にやられているらしい。それなら全て理解できる。
だが、頭で理解できたと言えど。
この状況が変わるわけもない。
「沖、ちょっと…」
「んん〜v すやま〜v」
ごろごろと甘えてくる沖は、いつもよりも愛らしい。
さながら、ウサギやリスのような小動物を思わせる。
この、マズイともオイシイとも言えるシチュエーション。
俺は傍で沖の薬が切れるのを待つしかなかった。
下手にまた阿部に近づかせるわけにもいかない。
むしろ、阿部以外の誰かでも、こうなってしまうのかもしれないしな。
今のところ、俺と阿部に何の共通点があるのか分からないが、誰とも接触させない方がいいだろう。
沖の身の安全も然り…俺がムカつくしな。
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