結局選ぶのは、浜田の隣。
誰に何を言われても、
ここだけは譲れないかもな。
●●明るい未来計画●●●
今日も今日とて、浜田の部屋。
以前は週に1度程度の訪問だったのに、今では週の半分はここに入り浸ってる。
部活があってもなくても、つい浜田のいるアパートへと足を運んでしまう。毎日ってわけじゃないし、いつも泊まってるわけじゃないんだけど…このままで、いいんだろうか。
「どーかした?」
浜田は、ベッドの上で梶山先輩に借りた雑誌を 寝転びながら読んでる。ソファに座ってボーッとしてる俺に気がついて、こっちに視線を向けてきた。
「あぁ、別に…」
言われなければ気づかなかった、この依存状態。それは、俺が浜田に盲目中だったのか、つい流されていたのか…。
気がついたのは、今朝。
登校する前に母親に呼び止められて、浜田のことについてキツめに叱られた。
ただでさえ大変なんだから、アンタの世話まで増やしてんじゃない、っていうもの。
それに少し反論はしたものの…正論過ぎてあまり意味のないものだった。
俺は、浜田の負担になってるんだろうか。
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