これからも、

ずっと。


となりにいさせて下さい。



●●Single-mindedly●●●


『もう付き合ってらんねぇよ』

『やっぱムリだわ、お前』

『ぶっちゃけ同情だったからな』

『そんじゃ、もう連絡すんなよ』


「…ま、待っ…ぁ、…?」


心臓が耳元で鳴ってるみたいにバクバクしてる。冷や汗でシャツが湿っていて…気持ち悪い。

(夢、か…)

目の前にいたはずの阿部君はいないし、俺はベッドにいる。時計を見たら22時過ぎになっていて…そっか、お風呂入った後にうたたねしちゃってたんだ。

もう、なんて嫌な夢を見ちゃったんだろう。
こんなの、夢でだって言われたくないのに。

朝から降り続いていた雨も、小雨にはなったけど まだ止む気配はないみたい。冷や汗と雨の湿気が相乗して、ますます気分が悪くなってきた。

「シャワー…しよっ かな…」

誰に言うでもなく、呟きながら立ち上がって、浴室へ向かった。





* * *


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