「え? お前聞いてないの?」
「き、聞いてない…」

「俺も直接じゃないんだけど、昨日さ、監督と話してんの聞こえてきて」
「そ、それって、いつだよ!?」

「いつだっけ、今週の…」
「今週!?」

「お、おお…」
「……ンのやろぉぉおお!!」


●●Plans to mix!●●●


畠に事の詳細を聞いたのは、つい今し方。
嘘をついてるとは思わないけど、真意を確かめるために織田の部屋へと全速力で向かった。

織田が今週から、和歌山に帰るだって!?
いつから、いつからそんなコトになってたんだよ!

普通、俺に一番に言うんじゃないのか!?
そりゃ、織田は和歌山の人間だけど、そんな急に転校だなんて言われても困る!

目的地へ辿り着き、ノックもせずに勢いよくドアを開けた。
ずかずかと部屋に入ると、そこには目を丸くした吉がこっちを見ていた。

「な、何だよ?」
「織田は!?」

「お、織田なら、トイレに…」
「トイレぇ!?」

踵を返そうとしたところで、「なんやー?」って間延びした声が聞こえた。
不思議そうにしてる織田の顔が憎らしい…!


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