一寸先は闇…かもしれない。

でも、
その闇の向こうには、必ず

光がある。


●●明日への記憶●●●


夕方17時。
浜田のバイトがない今日は、練習を手伝ってもらうことになってる。
知り合いの陸上部や、足の速い帰宅部を引き連れてやってきた浜田を遠くで見ながら、少しだけ気持ちが高ぶった。

最近の俺達は、特にヤバイと思う。
お互いがお互いしか見えてない状態。
っても、みんなの前ではいつも通りにしてるけど…その分、二人きりになった時の爆発具合ったら…言葉には言い表したくないほどだ。

浜田がジャージに着替え終わり、こっちに向かって歩いてきた。近づいてくるあいつと目が合い、軽く手を振られたけど、俺はいつも通りツーンとそっぽ向いて答える。
ちきしょう、手を振るだけでもカッコイイじゃねぇか…!(重症だなコイツ)

『ちーすっ、来ました〜!』
「ありがとう! じゃあ、入念に準備体操してから、頼むわねv」
『は〜い!』

モモカンに言われて、ベンチ付近で柔軟してる浜田を盗み見する。前屈してる姿もカッコイイって、何こいつ万能?←

「いーずみ〜、何見てんだよ〜」
「っせー、クソレ。見てねぇよ」

「クソレって言ったぁ!」
「クソレにクソレって言って何が悪い」

「クソレって言っていいのは阿部だけなのに〜!」
「はぁ!? キモッ!」

近くにいた阿部がキモがって花井の後ろに隠れた。
栄口にじとーって目で見られて、水谷は「そんなんじゃないから!」とか慌てて言い訳をしている。(…)


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