俺がベッド貸すって言ったんだけど、布団でいいっていうから布団にしてもらった。
電気を消して、扇風機のタイマーをつけて、二人で横になる。
っても、すぐには寝させないんだけど!
「…で、どうなの?」
「何が?」
「しらばっくれても無駄だよv」
「こえー!v」
がばっとタオルケットにくるまって笑ってるけど、誤魔化されないんだからなー!
「言わないと潰すよーv」
「ぅぇっ! もう潰してるじゃねぇか!」
タオルケットごと潰すように覆いかぶされば、少しのうめき声が聞こえて笑った。
その流れで隣りに並んで横になり、天井を見上げる。
「浜田さんと何かあったの?」
「…何でそこで浜田が出てくんだよ」
「違うの?」
「…違くねーけど」
うつ伏せのまま、もごもごと喋ってる。
浜田さんのことで、しかも俺と西広と沖の共通点って何だろ?
「ケンカでもしたの?」
「そんなん毎日だ」
「それもそうかv」
「はははっ」
泉もころんと寝返って、同じように仰向けになった。
「じゃあ、何?」
「…誰にも言わない?」
「うん、言わない」
「じゃあ、言うけど…」
ぽつぽつと喋ってくれた内容は、単純に『料理が出来るようになりたい』ってことだった。
家で出来ないの?って聞いたら、冷やかされるのがウザくてやりたくないらしい。
うーん、なるほど。
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