しばらくうんうん唸ってたけど、OKしてくれたのは『2:ぎゅーってする』って奴だった。
先輩曰く、それが一番ダメージが少ないらしい。…ていうか、ダメージって!?

「嫌々だったら、その〜…」
「…本気で嫌だったら、全部NGだっつの」

少しだけ頬をピンクにして、ちっさい声でボソッと呟いたのが聞こえた。
その仕草がまた、どうしたって可愛い!

ドキドキで身悶えてると、先輩が「するなら早くしろ」って言ってきた。
それに勢いよく「はいっ!」と返事をして、正面で向き合う。

先輩が妙に固まってるのがちょっと面白いんだけど…俺も同じようになってるかもしれない。

まるでロボット同士みたいに、そっと先輩の両肩に手を置いてみた。
ピクッと肩が揺れたのを感じて、それすら可愛いと思ってしまう俺は、重症なんだろうか。

「い、いきます…」
「お、おう…」

3回深呼吸をして、固まったままの先輩の両肩から滑るようにして背中へと回してみた。
必然的に抱き込むような格好になって、ますます力を入れてみる。
抱きしめた体は、思ったよりも細かった。

「うわ、感動ッス…!」
「……そ、そうか」

カチーンってなったまま、先輩は動かない。
俺はどさくさに紛れて、抱きしめたまま髪を撫でてみたり首筋に擦り寄ったりとしてみた。
文句言われるかなって思ってたけど、先輩はただされるがままで、一向に固まったままだ。


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