いや、遅いっていうか、これじゃ今まで通りの先輩と後輩じゃないですか!
俺はもっとその、近づきたいというか…!

…っていうのを、身振り手振りを交えながら説明すると、先輩がまた「はぁ?」って呆れてた。
でも、さっきよりはちょっとだけ頬が染まったような…?

「…じゃあ、お前は何がしてーの?」
「あの、じゃあ、その〜…」

いろいろと思いつくんだけど、特にしたいことを列挙してみた。
1:手を繋ぎたい、
2:ぎゅーっとしてみたい、
3:キスしてみたい、っていう、3点。

全部を包み隠さず話したのに、先輩がいちいち嫌そうに反論してきた。
男同士で手を繋ぐなんてヤだ、ぎゅーってすんのも暑い、キスなんて無理、っていう感じで…

「もー、それじゃ何も出来ないじゃないスかぁ〜!」
「別にしなくていいだろ!」

むぅと口を尖らせる姿は、俺との身長差のせいか100%可愛く見えてしまう。
ただ見られるだけでも上目遣いになるこの身長がもう、ありがたくてしょうがない。
牛乳が好きで良かった!

「せめて1個ぐらい…してもいいじゃないスかぁ〜…」

全部とは言わないスよ、そんな欲張りなこと。
でも、手をちょっと繋いでみたいとか思うのは、悪いことじゃないッスよね?

「ええ〜…?」

そう言ったきり、先輩が腕を組んで考え始めた。
もしかしたら、どれか1つくらいはOKしてくれるのかもしれない!


[*prev] [next#]

2/6


目次SRTOP





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -