うっかりするとニヤニヤしそうになる表情を抑えつつ、ふと思ったこと。
それは、もしかしたら…俺達のキューピッドは、阿部なのかもしれない、って。
阿部が沖を殴ろうとしなければ、怒りに任せてここまで逃げなかったわけだし。
変な興奮状態が抜けずに、想いを伝えてしまったし。
だが、
それを言ったら、製造者の篠岡も…？
俺が…あの二人に、感謝？
…いや、気付かなかった事にしよう。
とりあえず今は、
理屈とかそういうのを捨てて、
突然の幸福に
身を任せてみるのもいいか。
…阿部と篠岡に、
ちょっとだけ感謝しながら。
腕の中の温もりを、
大事にしていこうと誓った。
＊＊Happy End＊＊
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