「の、ノート返しに来ただけなんだけど… お前らが普段こんなことしてるなんて思わなかったから…」
ちゃうって、してへんて! こ、これはその〜…!」

まさか、叶が酔っ払ってるなんて言えへん!
理由に困ってると、宮川が作り笑いをしながらノートを拾い上げ、俺に無理やり持たせてくる。
…完全に視線を外しながら。

「俺は、そういう差別とかしないから! いろんな人がいるもんな! うん!」

「ちょ、そんなら何でかたくなに視線を逸らすん!? 俺の目ぇ見てや! 誤解やって言うてんのに!」

「おだおだぶんぶん! ぶーん!」
「ぶーんやないって…!」

「全然誤解じゃねーじゃん…」
「ああっ、いや、これはその〜…!」

「そ、それじゃ、俺もう行くわ! 永遠にじゃーな!!
永遠て! ちょ、待ってやぁぁ〜…!」

俺の叫びも虚しく、宮川は光の速さでいなくなった。


そして、
次の日の野球部では、
俺と叶の頭がおかしいと噂になり。


事実を知ってるはずの畠までもが、
白い目で見てくるのだった。


「はぁ…ぶんぶん…ぶーん…」

「織田? どうした?」


「いや、何でもないわ…」

「…?」





**END**(ええー!?)


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