「Oh! トイレ! Oh! トイレ!」
「はぁ!? ちょ、どこ行くねん!」
トイレに行こうとしてるのか、酔っ払いのまま部屋を出ようとする。
こんな叶がもし誰かに見つかったら、俺ら停学になってまうやん!
いやいや、それだけはなんとしても避けたい!
「ストップストップ! 今出たらアカンって!」
「だって漏れるもん〜! ぶーん!」
「ぶーんやないって!」
「おだもぶんぶーん!」
アハハと笑いながら、俺の両手を広げさせて飛ばせようとする。
いやや、そんなん恥ずかしい! …って恥ずかしがってる場合か!
「叶、顔にタオル巻きなさい! そんで俺が連れてったる!」
「前が見えねーよー! おだー!」
じたばたする叶をなんとかトイレへと連れ、個室に入らせる。
俺は誰かが入ってくるかどうか見張り…運良く誰も入ってこない内に、用を済ませることが出来た。
もう、心臓に悪いわ…!
「おだぁ〜、何でもう寝るんだよ〜… まだ眠くねーよ〜…」
「アカン。言うこと聞きなさい」
部屋へと連れ帰った後、問答無用で布団へと入れる。
まだ9時過ぎやけど、こうなったらさっさと寝て正気に戻ってもらうしかないわ。
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