「ゴルァ畠! 叶がおかしなってるやん!」
『だからおかしくなってるって言っただろ!』
「何がどうなってこうなんねん! アホか!」
『だから謝ってんじゃねーか!』
どうやら、畠が言うには 手違いで叶にお酒を飲ませてしまったらしい。
畠の老け顔で、コンビニで発泡酒を買えるかどうかの実験を、柊たち3人でしていて…それを知らなかった叶が、置いてあった缶をジュースと間違えて飲んでしまった、と。
「何でお前老け顔やねん!!」
『知らんわ! 持って生まれた顔だ!』
「何で出しっぱなしにすんねんアホ! お前が責任とれや!」
『普通飲むか!? 注意力なさすぎの叶だって悪いだろ!』
床に転がってる缶には、デカデカと『果汁増量!』の文字。
アルコールの文字は、下に小さくあるだけで…こら完璧にオレンジジュースやと思ったんやろな。
「お前の老け顔が悪いわ! 何年後の顔やねんお前! お前の顔だけ時間の流れ早いんちゃうんか!」
『お前に言われたくないわ! お前だって高校生に見えねーっつの! ヤクザかホストだろお前!』
お互いにお前がお前が と言い合ってる中、ぶんぶん言うてた叶が電話を取り上げ、ブチッと切ってしまう。
目は据わり、頬は赤く、少しフラフラしてる。
…もう、完全に酔っ払いやわ。
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