「…オイ、あまり俺を怒らすなよ」
「は? …フッ、どうなんねん?」
「毎日ここに押しかけるぞ」
「ええー!?」
「そんで畠たちも連れてきて、毎晩どんちゃん騒ぎだ」
「えっ、ちょ、それは勘弁!」
吉の邪悪な空気を一掃しようと、織田が懸命に謝ってる。
う〜ん、毎日だと、ちょっと困るかもな…。あ、いや別に、うるさくて困るっていう意味だからな!
「とりあえず、今夜は押しかけるのは決まってっから」
「えっ、何で!?」
「どうせ『初夜しようや〜v』とか言ってたんじゃねーの? それを阻止するのが俺らの役目だ」
「何でやねん!? 委員会でも出来てんのか!?」
…そうか、今日は邪魔しに来るのか。
ちょっと残念だけど、丁度良かったのかもな。明日は1時間目体育だし。
いい口実が出来たな!
「もー、邪魔せんといてや〜。せっかく一緒になったんやし〜」
織田が駄々っ子のように吉に絡んでる。
俺はもう二人に興味はなく、ベッドに寝転がって携帯をいじることにした。
すると、ふと織田たちの言い合いが止んで静かになった。
ん? 終わったのか?
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