「ノルマでも決めへん?」
「のるま? え、何の?」
突然何を言い出すんだ?
腕にすっぽり入ったまま問えば、織田はニマニマと笑ってやがる。な、何考えてんだこいつ…?
「1日のちゅーのノルマは何回にしよか〜?v」
「…はぁ!?」
な、ななな何言ってんだコイツ!
ていうか、そんなの別にノルマにしなくたっていいじゃないか!
「し、したい時とかでいいんじゃねーの…?」
ちょっと照れながら言えば、織田が「アカンで!」って力説してきた。
織田が言うには、「もうお前らバカか!」ってぐらいラブラブしたいらしい。いや、それは俺だってしたいけど、さぁ…。
「おはようとおやすみは鉄板やな。そんで、行ってきますと行ってらっしゃいと〜…」
ぶつぶつと指折り数えて、結局は1日10回は必ず!っていうことになったらしい。
ていうか、今までだってそんぐらしてたんじゃねぇの? …いや、1回もしない日もあったかな。
「あとは〜…朝はかのーが起こしてな〜v」
「ん? ああ、別にいいけど」
朝はそこまで苦手じゃないしな。
起きたてはちょっと寝ぼけるけど。
いくつかルールを決めてると、ふと織田がベッドに目をやった。
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