みんなには、俺は浜田の家で昼寝してたってことにした。
深い話は聞くなと念を押して、この奇妙な猫体験が締めくくられようとしたんだけど…。

「泉!!!」
「うわ!?」

むぎゅぎゅと抱きしめられ、かああっと血が上る。
猫の時はなんとも思ってなかったけど、いざ人間に戻ると何だか急に恥ずかしい。
しかも俺、素っ裸だし!

「良かった…! もー、俺めっちゃ怖かったんだからな!」
「わ、わるかったよ…。ごめんな?」

「はー、良かった、本当に良かった…!」
「はは、サンキュー…」

何度も何度も繰り返されて、本当に心配してくれたんだなって思うと何だかくすぐったい。
泣き笑いするこいつにつられて笑ってると、浜田が熱烈なキスをしてきた。

一瞬ビックリしたけど、まぁいいか、と思って好きにさせる。侘びもあるしな、と頭の隅で思いながら、俺も浜田の首に両手を回した。

長いキスでぽやんとしてると、俺をずり上げるようにしてベッドに連れ込んだ。

ん?
何だ、その笑いは…?

「泉、さっきめっちゃ誘ってきたもんなv」
「? 誘う、って?」

「キスいっぱいしたじゃんv だから、これは合意だよな?v」
「え? …えええ!?//

そ、それは誘ってたワケじゃなくて、気づくかもって思ってシただけなんだけど…!
と、言い訳するものの、浜田の耳には届かずに…そのまま、隅々まで頂かれてしまった。

こんなことあったせいか、お互い凄く興奮してて…いろいろ恥ずかしいこともたくさんしてしまった…。

え?
何をしたのかって?


…それは、秘密ってことで!//



お前らも、
俺が猫になってたって、


誰にも言うなよな!







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