「屋上で何かをしてたとしか考えられないよね。でもあの時、屋上には妖精さんと沖しかいなかったんでしょ?」

「う、うん…」

まるで探偵みたい。
次々と不審点を上げながら、時折質問を投げかけてくる。

「しかも、自分以外の記憶を残らないように、なんて。残ったらまずいようなコトをししてたってことだもんね?」

「そ、そうだねぇ…?」

あれ、俺に解かせようとしてる?
西広は、もう察しがついてるのかな?

「屋上で記憶を残らないように、って言っても、妖精さんは除外して、沖しかいなかったんだから。沖にだけ知られたくなかったってことだよね?」

「うう〜ん…」

ぽんぽんと推理が飛び出すけど、俺はそれについてくので精一杯。
俺にだけ知られたくなくて、5分で出来ることって…何だろ?

「だからさぁ、巣山は…」
「…おい、西広」

唸って考えてると、いつの間に後ろにいたのか巣山が立っていた。
西広も気付いてなかったみたいで、一緒に驚いてしまう。

っていうか、どんな顔して巣山の顔見たらいいのか分からないんだけど…!


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