花井「見つけ次第、すぐに連絡な。それと、浜田さん…」

浜田「ん…?」

花井「もし具合悪かったら、俺たちだけで探すから、あんま無理しないで下さいよ」

浜田「ああ、大丈夫…。わりーな」

花井「…じゃあ、とりあえず1時間な。じゃ、解散!」

全員『うす!』


やっべ、ついに警察ってワードが出てきちまった…!
制限時間は1時間…っても、猫が帰ってくるかも分かんねぇ!
あああどうしよう、このままじゃ…!

一斉に散らばった中、俺は浜田についてくことにした。こいつなら、猫の俺でも気づいてくれるような気がして…。

っても、こいつの顔は青いし、変な汗かいてるしで、正気じゃない気がするんだけど…。
大急ぎで自転車乗り場まで行き、俺も浜田の自転車の後輪にしがみつく。
俺も連れてけ、コンニャロー!

「何だ? わりーけど、今お前に構ってる場合じゃねーんだって、な?」
「ニャー!!」

離すもんか!
どこ探したっていねーんだって、だってここにいんだもん!

「…しょうがねーな」

ひょいっと俺を抱き上げて、カゴに乗せられる。
そしてすぐに走り出し、俺たちは風を切って街へ繰り出した。





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