「あべくん、は、ケガしてない…?」
「ん? ああ、大丈夫。喧嘩する時は足だけって決めてるから」

そういや、榛名も阿部くんも 飛び膝蹴りとか足の使ったモノしか使ってなかったなぁ。

「何で? 得意なの?」
「一応、スポーツマンなんで」

「アンタが言うな」
「テメェは黙ってろ」

バチバチと火花を散らせながら、ブツブツと文句言ってる。
まさに犬猿の仲、なんだな。仲は悪いけど、一緒に鬼退治した、って感じ?

「そのサングラスは何? どっから出したの?」
「ああ、これはそこの100均で。顔がバレると面倒だし。ここでデートも出来ないかな〜って」

どうやら、榛名の機転・咄嗟の行動だったらしい。バカに見えて、変に冷静だったりするんだな。
ニヒヒと笑う榛名がちょっと…カッコ良く見えたりなんかして!

「げっ、アンタもここでデートかよ…」
「文句あるなら、お前らが変えろ。俺達はビリヤードする予定なんスよね〜、加具山さんv」

「あ、お、俺達も!」
「へー、偶然だな。じゃ、一緒にやるか?」

『ええ〜!!?』

ぶーぶー文句言う二人を、強引に外へ連れ出した。三橋も榛名がスキみたいだし、ニコニコしてついてくる。



サングラスを
二つともゴミ箱へと捨てた後。


今度は
スポーツマンシップに則り、

健康的に
対戦をすることにした。





**END**


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