* * *
「…お、タカヤ」
「…ゲッ!?」
「げっ、とは何だゴルァ!」
「最悪だ…」
加具山さんが待つゲーセンへと行こうとしてる時、その一歩手前の交差点で見覚えのあるタレ目を発見した。
思わず名前を呼べば、俺と目が合った瞬間にすっげ嫌そうな顔してきやがった。相変わらずカワイさの欠片もねぇヤツだな。
「何してんだよ、こんなとこで」
「アンタに関係ないでしょ」
「ああん!? お前、世間話ぐらいできねぇのかよ!」
「アンタと話してると無駄なエネルギーを消費するんで」
「お前なぁ…!」
「ついてこないで下さいよ。今から三橋とデートなんで」
「あっそ。俺も加具山さんとデートなんだよな〜」
「早く別れてあげて下さいよ。可哀想に」
「ンだとテメェ!! このタレ目が!!」
「それが何なんスか! このツリ目!!」
「ねぇおかーさん。あれなにー?」
「だめよ、見ちゃいけませんっ!」(…)
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