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〜In 3組教室
沖 「ふー、よいしょっと(ガラガラ:ドア開)」
西広「遅かったねぇ」
沖 「き、着替えに手間取っちゃって…; あ、ねぇねぇ!」
西広「なに?」
沖 「西広さぁ、もし『何でも1つだけ願いが叶う』なら、どうする?」
西広「ええ〜? 何それ?」
沖 「ねー、教えて!」
妖精「なるほどね。他人を参考にするワケか…!」
西広「そうだね… 今の政治をなんとかしてほしいかな」
妖精「え?」
沖 「せ、政治?;」
西広「ほら、俺一人のチカラじゃどうにもならない事を叶えてほしいじゃん。どうせなら」
沖 「う、うん… そうだね…」
西広「日本の政治って、諸外国に比べて遅れをとってると思わない? 先進国の中で、一番のんびりしてると思うんだ」
沖 「へ、へぇ…」
西広「治安の良さとか警察の優秀さは、日本以上にはないと思うよ。でもさ、高齢化社会と呼ばれる昨今、医療制度や年金制とか、いろいろと改善しなきゃいけない問題はたくさんあると思うんだ」
妖精「………」
西広「政治家に当選、ってのがゴール、みたいな印象を受けるよね。あくまでスタートなのにさ。それにほら、聞いたことない? ウソツキは政治家の始まりだって。そんな風に揶揄されないように、もっといい活動をするべきだよ。人数はいるんだから、難しいことじゃないと思うな。もちろん、立派な志を持つ政治家も多くいると思うけどね」
沖 「そ、そうだね…。じゃあ、『日本を良くしたい』ってのが望みなの?」
西広「んー、まぁ、アバウトに言うとそうかな。まだまだ語り足りないけど、それがどうかしたの?」
沖 「ううん! ありがと!v」
先生「はーい、席について〜」
沖 「…(ててて:着席) …ねぇ、妖精さん。お願い事はね、」
妖精「却下」
沖 「ええー!?(ガーン!)」
妖精「何なの今の話。何言ってるのかサッパリ分からなかったわ!」
沖 「んー、実は俺もよく分からなかったんだ…」(!)
妖精「本当に高校生? まるでオッサンじゃない!」(←自分を棚上げ)
沖 「西広は大人っぽいんだよ、うん」
妖精「もっと高校生らしい願いを頼むわ」
沖 「了解です!」
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