俺はまた裏庭まで走ってったけど、やっぱりいねぇ…!
あの野郎、どこほっつき歩いてんだ…!
その辺にいないかどうか俺も探し回ったけど、無意味だった。
チクショ、何でこんなことに…!
あっという間に30分経ち、俺も中庭に行った。警察ってワードが出たらすぐに飛び掛って阻止してやる!
花井「…全員だな。何か手がかりあったヤツは?」
巣山「はい。(挙手) 泉が校門入ったのを見たヤツがいた」
栄口「うん、誰かと喋ってたって…」
田島「それ、浅田かもしんねー!」
浜田「ああ、偶然会ったって言ってた」
三橋「でも、教室には、一緒に、行かなかった、って…」
水谷「じゃあ、どこ行ったの?」
阿部「部室とか?」
西広「それじゃ方向が合わないよ…」
篠岡「…う〜ん」
沖 「少なくても、1回は学校来たってことは分かったワケか…」
花井「その後に、また出たのかもしんねーけどな」
出てない!!
ここにいます、ここに!!
ますます深刻な顔になってくメンバーを見て、なんとももどかしい!
俺がニャーニャーと浜田の足に縋りつくと、「あっ」と声を出した。
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