「そうだよ、大変大変!;」
「何が?」
「あのね、泉がいないんだよ!」
「え? どういうこと?」
…え?
「さっき昼休みにね、浜田さんがきてね、泉知らないかって言われたの!」
「そういや、今日見てないな」
「朝練もなかったからね…」
「で、電話もメールも繋がんないから、浜田さんが泉の家に電話かけたんだって! そしたら、泉は学校行ったって言うんだよ!?」
「えっ!?」
うん、ここにいるからな。
ていうか、もしかしてオオゴトになってる…?
「で、心配になってさぁ。二人は泉のこと知らないかなって…」
「俺は見てないな。栄口は?」
「俺も…。どうしたんだろ?」
どうしたっていうか、猫になってんだけど…。今お前らの目の前にいるんだけど…。
「そっかぁ…」
「心配だな」
「何かあったのかも…」
深刻な顔して、3人が校舎に向かう。すると、前から花井と阿部が来るのが見えた。
「どうだって?」
「知らないって…」
深刻な顔が5つに増えたと思ったら、今度は西広と沖が走ってきた。
「分かった?」
「いや、まだ…」
「そう…」
ヤバイな。
もしかしなくても、もうオオゴトになってんじゃねぇか!?
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