「…はい? 何だよ、その質問」
「まんまの意味! 俺じゃなかったら、誰好きになってた〜?」

「誰って…いや、分かんねぇけど…」
「じゃあー、野球部の中で!」

…何で野球部の中から選ばなきゃなんねーんだ。俺だって元から男が好きだってワケじゃねーのに。付き合うとすれば女子だろう、うん。

でも、ヘタにこれを言えばまた機嫌が下降してしまうかもしんねーな。

「…三橋は手がかかりそうだし、泉はこえぇしなぁ」
「そっかー?」

「強いて言えば、栄口かな。あ、水谷に言うなよ」
「言わない言わない! じゃあ、栄口と俺だとどっちー?v」

…それを言わせたかったのか。
望みどおりに、田島と比べるヤツはいないと答えれば、また嬉しそうににこにこしてた。
はー、何こいつ。
可愛いじゃねーの。

「じゃあ、田島は?」
「えー、おれ〜?」

同じことやらせようと問えば、同じように悩みだした。
甘い空気の中、うんうん唸ってる間に何度かおでこにキスすれば、「あっ!」とひらめいたように目が輝く。


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