もっと気持ちくなってきたら、話の内容がよく分かんなくなってきて、相槌もそこそこにほとんどシカト気味だった。
それに織田が向こうで何やかんや言ってたけど、もうソコまできてる快感に身を任せようとする。

そろそろかな、と思ってティッシュを用意しようとしたら、ふいにドアがノックされた。
何だよ、このタイミングで…と思ったけど、一応「はーい」と返事をする。

もちろん、開けるつもりはない。
だってこんな状態だし…、って思ってたのに。

「かの〜? あけてや〜」
「……ええっ!?」

ドアの向こうから聞こえたのは、聞きなれた関西弁。
耳元に置いてる携帯からも、同じセリフが聞こえた。

何で!?という驚きからソコが半分萎えてしまい、慌ててあらゆる痕跡を消した後にドアの鍵を開けた。

「こんばんは〜v」
「な、何でココに…!?」

「やっぱり聞いてへんかったんか。さっき言うたやん、早く終わったから帰るわな〜って」
「そ、そうだっけ…?」

「立ち話もなんやから、入れてや」
「あ、ああ… お前が言うなよ、俺の部屋だぞ…

ぎこちない動きで部屋に招き入れて、鍵をかける。
織田は自分の部屋にも行かなかったようで、荷物をどさっと床に置いた。


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